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103万の壁と130万の壁は全く別もの

立憲民主党は「年収の壁の中で『130万円の壁』が最も負担が大きい。働き控え対策という意味では、税負担に関する『103万円の壁』と『130万円の壁』とをセットでやらないと実効性がない」と述べました。

 

103万円は所得税計算で世帯主の扶養に入れる金額。
学生が働いてこれを超えると、親の扶養から抜け、(親は)扶養控除が受けられなくなり、(親の)所得税が増える。
国民民主はこの金額を上げて、学生のいる世帯の手取りを減らさないようにしようとしている。

130万円は社会保険の扶養に入れる(第3号被保険者になれる)金額。
第3号被保険者とは、第2号被保険者(70歳未満の会社員や公務員など厚生年金の加入者)に扶養されている20歳以上60歳未満の配偶者。
130万円が関係してるのは、第2号被保険者の扶養に入っている第3号被保険者のみ。
そして、第3号被保険者の多くは専業主婦や社保の扶養内で働く人がほとんどです。

よって、103万の壁と130万の壁は全く別もの。

そもそも、働き控え対策で社保の130万円を持ち出すこと自体が時代遅れ。
ごちゃごちゃに話して皆を混乱させようとしているのか、それとも、立憲民主の皆さんが理解されてないのか…

 

国民保険、国民年金、健康保険、厚生年金などの社会保険に関しては、徴収方法が前近代的です。
いつまでも小手先の“補填”では済まされません。
個人個人の加入・保険料徴収に切り替え、個人の所得に応じた保険料負担へとするべきです。

 

家族(世帯)の状況はそれぞれです。
ひとり世帯、ふたり世帯、子育て中の世帯、学生のいる世帯、、、

何れにしても、惑わされず、自分で調べて考えて、働き方を選べば良いと思います。

 

 

※イラストはイラストACからお借りしました