配信の産経新聞
先進7カ国(G7)から日本を除く6カ国首脳は22日、イスラム原理主義組織ハマスのテロに対し、イスラエルの自衛権を支持する共同声明を発表した。大規模戦闘の勃発後、米英独仏伊の5カ国は「クイント」と呼ばれる枠組みで連携しており、今回カナダが加わった。
クイントはラテン語で「5つ」の意味。米欧5カ国首脳は9日、電話会合でクイントの連携を確認し、相次いでイスラエルを訪れている。独米英伊の各首脳に続き、24日にはマクロン仏大統領が訪問する予定。
カナダでは、トルドー首相が9日のクイント会合に招かれなかったことが論議になった。最大野党の保守党党首は「首相は、世界の指導者たちから相手にされていない」と批判。一方、有力紙グローブ・アンド・メールは中東外交でカナダの役割は限られており、「会合から外されても、驚きはない」と論じた。
22日の6カ国声明はパレスチナ自治区ガザへの人道支援の継続、国際法順守の重要性にも触れており、トルドー氏は「緊密な外交協力を続けていく」と意欲を示した。
一方、松野博一官房長官は23日の記者会見で、「6カ国は誘拐や行方不明者などの犠牲者が発生しているとされる国」だとして立場の違いを指摘。上川陽子外相が21日、エジプトで開かれた国際会議でハマスのテロを非難したと強調した。
クイントの枠組みは、2011年に始まったシリア内戦をめぐる外交でも使われた。
松野官房長官の「6カ国は誘拐や行方不明者などの犠牲者が発生しているとされる国」発言には驚きました。
立場の違いを「犠牲者のあるなし」で語ってしまっては、これはもうアウトでしょう。
首相が首相なら官房長官までこれでは本当にもう日本は終わりかも…と思わざるを得ません。
※イラストは「イラストAC」からお借りしました。